JR大船渡駅から南南東に約8キロ、三陸復興国立公園の末崎半島・碁石海岸にある「世界の椿館・碁石」は、「ヤブツバキ」の実取り用栽培地の北限と知られる大船渡市にある。大船渡市は、「椿の里・大船渡」をキャッチフレーズにまちづくりが進められ、1997年5月に開館した。世界13カ国600種類700本もの椿が展示されており、椿の見ごろである1月中旬から3月下旬にかけては「つばきまつり」が開催され、多くの観光客を魅了しているのであろう。

「世界の椿館・碁石」正面入口

「世界の椿館・碁石」正面入口

ガラスで覆われた約1,300㎡もの広さを誇る屋内展示施設は、9つのゾーンに分かれており、原種椿は和種5種・洋種20種、園芸種は和種460種・洋種115種にも及ぶ計600種が揃っている国内最大規模の屋内型展示施設である。

取材した9月上旬は、あいにく椿の開花時期ではなかったので、ご覧の通り椿が生い茂っているようにしか見えないのが残念だが、展示施設に入ってすぐ左側、大阪から来た私たちを出迎えてくれたのは、大阪府豊中市が産地の「こがねゆり」だった。「ゆり」と名付けているが、「こがねゆり」は2月から4月ごろに淡い黄色の花を咲かせる珍しい椿である。

植栽展示施設内部

植栽展示施設内部

こがねゆり

こがねゆり

こがねゆり

こがねゆり

館内には国内のツバキ属の分布状況を示した展示パネルなどがあり、学習施設としての役割も果たしているほか、エントランスホールの売店では、椿苗や鉢花、椿油やリップクリームなどお土産品も販売されており、大船渡に訪れたときには、ぜひ立ち寄ることをお奨めしたい。

日本におけるツバキ属の分布図 

日本におけるツバキ属の分布図

「椿油」や「リップクリーム」

「椿油」や「リップクリーム」

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