ロビンフッドかピーターパンが現れそうなツリーハウス。蛤浜のランドマークだ。JR石巻駅から車で40分、牡鹿半島の付け根に位置する蛤浜の入口。石段をしばらく下ると「Cafe はまぐり堂」があります。オーナー亀山貴一さんの遠大な浜の再生構想の最初の夢の形です。

hm1 hm2 hm3   亀山さんはここ故郷蛤浜の漁師の家に生まれ育ちました。しかし浜は震災で文字通り壊滅、浜に残ったのはわずか2世帯のみ。亀山さんは最愛のしかも身重の奥様も亡くしました。自分を立て直すのに精いっぱいの毎日。本当に悲しい現実を乗り越えて、水産高校の教員であった亀山さんは浜の再生の大志を抱きます。学校をやめボランティアの皆さんの力を借り「リタイア後は、ここでCafeをやろう」という奥さんとの夢を実現する第一歩を踏み出しました。そしてさらにその向こう側にはより大きな未来図があります。

はまぐり堂は築約100年という古民家。大きく改造した感じもあまりないのですが、これが素晴らしくオシャレに見えるのが不思議。照明や家具や諸々のディティールの“配合”がスタイリッシュ感を醸し出しています。もちろん自慢の鹿カレーもランチのセットも美味しい。「高見」と名付けられた一段上の建物はギャラリーになっていて小粋なクラフトが並んでいます。

hm4 hm5 hm6hm7

「将来は漁師になって漁業をします」と迷いなく亀山さんは言い切ります。販路の確保やブランド構築の後に漁業を本格再生するという“亀山式”六次産業化戦略と言えばいいのでしょうか。

キャラリーの棚に並んだ缶詰めを手に「これは地元の水産加工の会社に頼んでつくってもらいました」と亀山さん。亀山さん自身が鹿の捕獲の免許を取得して、増えすぎた鹿対策につくった鹿の大和煮の缶詰です。

hm8

亀山さんの全身から清々しい情熱がほとばしっています。たとえどんなに遠くからでも、はまぐり堂に行ってみる価値が十分にある、と思います。本当に。

Share on FacebookTweet about this on Twitter